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2015年11月02日
TPPが大筋合意されました。
内容が報道されるほどに大きな「失望」を感じる所です。
政府は、国会決議した5項目は守ったと発表していますが、実際は5項目も3割守れず農水省も国産農産物の価格の下落を懸念と報道されています。
6次化・輸出で、全国の農業者が守れるのか。
外国と異なる条件で大型化・合理化した農業が競争力をつけれるのか。
地域の農業の多様性を保てるのか。地域の経済循環はどう成るのか。
食料自給率はどうなるのか。
地方創生は成るのか。
今は、若い世代が「失望」から「絶望」にならないことを祈り、今後の農政に現場意見を生かすよう頑張ります。
話は変わり、我が家もビートの収穫が終了しました。収量はまぁまぁのようです。後は、畑の秋耕しと、麦の雪腐れ防除を残すところです。
2015年09月30日
もうすっかり秋ですね。
組合員の皆様には、9月4日の組合員感謝祭の参加に対し、まずお礼申し上げます。
麦の受入も無事終了し、特にきたほなみは10俵を超える大豊作となりました。
また、今は稲刈りの最中ですが天気が悪いのは困ったものです。
しかしながら、ライスターミナルで見てきた今年のお米は非常に青米など網下米が少なくいい米がとれそうです。
米も麦もいいということは、なかなかない所ですが、ここは天に感謝するところです。
困ったことといえば、今日30日からアメリカのアトランタにおいてTPP閣僚会合があります。
道内農協関係者も渡米していますが、農業の犠牲の上に成り立つ合意はあってはなりません。
国益とは何かを今一度考えてもらいたいと思います。
朝、晩が寒くなって来ました。11月には初雪も降るでしょう。
皆様におかれましても、農作業の安全に十分留意をすることと、体調には気を付けて頂きたいと思います。
2015年07月16日
TPP及び28年度国費概算要求に向けた中央要請運動に参加してきました。
2015年06月16日
6月を迎えて
今年は春の雪解けが早く、農作業も順調に推移しました。
田植えも終了し、大豆などもきれいに発芽しています。特に麦は、いつになく良い作況で豊作が期待される所です。
さて、農協も5月の「TPP交渉の国会決議堅持を求める北海道緊急要請集会」への参加や、6月には多目的倉庫の地鎮祭などを行ってきました。6月27日には、ふとみ給油所がセルフリニューアルオープンを迎えようとしています。
同時に今年から営農指導事業の充実を図るため、営農相談課が組合員皆さまの所を巡回していますので、よろしくお願いします。
最後に今年は、本当に麦がたくさんとれますように、皆さんと一緒に祈っています。
2015年05月12日
組合長就任にあたり
組合員の皆様におかれましては、春の作業に忙しくお過ごしの事とご拝察申し上げます。また日ごろ農協事業に対してご理解ご協力頂いていることに感謝申し上げます。
さて私事さる4月14日総代会の後の理事会において、代表理事組合長に選任されました。昨年の6月から代表権を担ってきましたが、あらためて責任の大きさを自覚するところです。
当組合は合併をして16回の総代会を向かえ農協事業の中で組合員皆様の生活営農を守る為組織の再編各種施設の設備などに取組んできましたが、昨今の農業情勢はTPP交渉、農協改革など農協運営にとって重大な影響を及ぼす状況下にあります。また、地域農業を見たときに組合員の高齢化、営農の収益性の低下など今取り組まなければならない課題があります。
本年は組合員さんに職員が出向く体制と営農活動の支援する体制を整備しました。また北いしかり農協の組合員さんが将来に向かって継続発展する足がかりの第7次中期計画を策定いたします。
役職員一同と農業協同組合の原点を踏まえながら組合員皆様としっかり対話、意見交換をしながら事業を推進していく所存です。組合員皆様のご指導ご協力をよろしくお願い申し上げます。本年がご家族を含めた皆様のご健康と実り多き年になることをともにお祈りして就任のご挨拶とします。
2015年04月06日
春の日ざしがキラキラと
ふくろう湖からの放流(当別町青山)
4月に入って、日ざしが一段と暖かく、強くなってきました。私の町にも、本格的な春がやってきました。ビニールハウスでは、チューリップなどの春の花が出荷を迎えています。日本には四季があり、それぞれに味わい深さがあります。
特に北国は、雪に覆われる冬があり、四季の輝きが格段に違います。私の町も、四季折々に色合いがあり、四季折々の楽しみ方があります。
先日、所用で青山地区を通ったところ、春の日ざしをキラキラと照り返し、勢い良く放流されている光景が目にとまりました。久しぶりに遭遇した、当別ダムの雄姿で、車を止めて暫く見とれてしまいました。ふくろう湖は、まだ半分以上が雪と氷で覆われていますが、着実に春が訪れていて、山々からの融雪水が湖面を満たし、満杯を知らせる放流の姿でした。
人間は、水が無ければ生きてはいけません。また、水は、作物にとっても必要不可欠なものです。私たち農民は、大地に種を蒔き、太陽の暖かさと水の力を借り、人間の命の本となる食料を生産しています。私たちは、幸いに水飢饉の苛刻さを知りません。常に水に恵まれた生活環境にあります。あたり前にある環境が、あたり前でなくなることなど考えもしません。しかし、その環境は自然のサイクルによって担保されたものであり、自然環境に異常が起これば、あたり前ではなくなるのです。地球温暖化・異常気象など、自然は既に、私たち人間に警報を発してきています。
グローバル経済のアクセルを踏み続ける先には、命の糧を失って途方に暮れる人々の姿、とならないための、知恵と行動が喫緊に求められています。放流されている水の輝きを見つめつつ、「このままでは、まずいな!」との思いに至った次第です。
雪解け水が溜まる水田で籾をついばみ、旅立ちの準備をする白鳥たち(当別町内)